「炊飯器と電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちてしまう…」そんな経験はありませんか？
家事の効率を上げるために同時に使いたいのに、ブレーカーが頻繁に落ちるとストレスですよね。
この記事では、なぜ炊飯器と電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちるのか、その原因と対策を詳しく解説します。
1.炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちる原因
炊飯器と電子レンジを一緒に使うと、なぜ突然ブレーカーが落ちてしまうのでしょうか？
その主な原因は以下の２つが考えられます。
- 消費電力が契約アンペアよりも大きくなったから
- 今まで大丈夫だった時は漏電の可能性がある
1-1.消費電力が契約アンペアよりも大きくなったから
炊飯器と電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちる原因の一つは、これらの家電の消費電力が契約アンペアを超えてしまうことです。
多くの家庭では、ブレーカーのアンペア数は電力会社との契約で決まっています。
このアンペア数を超える電力を同時に使用すると、ブレーカーは過負荷を防ぐために自動的に落ちる仕組みになっています。
炊飯器や電子レンジは、特に高い消費電力を持つ家電です。
例えば、一般的な炊飯器の消費電力は「約500～800ワット」、電子レンジは「約1000～1500ワット」の消費電力を必要とします。
これらを同時に使用すると、合計で1500～2300ワット程度の電力を消費することになります。
家庭で一般的に使用される20アンペアのブレーカーでは、約2000ワット程度までしか対応できないため、オーバーしてしまうことがあります。
さらに、同時に他の家電を使用している場合、例えばエアコンや冷蔵庫などが稼働していると、それらもまた電力を消費しているため、さらにブレーカーが落ちるリスクが高まります。
このように、炊飯器と電子レンジの消費電力が契約アンペアを超えてしまうことが、ブレーカーが落ちる主な原因となるのです。
1-2.今まで大丈夫だった時は漏電の可能性がある
これまで炊飯器と電子レンジを同時に使用してもブレーカーが落ちることがなかったのに、突然ブレーカーが落ちるようになった場合、漏電が原因である可能性があります。
漏電とは、電気が本来の回路ではなく、別の経路に流れてしまう現象のことです。
これは、家電の内部の配線が劣化したり、配線が傷ついたりすることで発生します。
漏電が起こると、通常の消費電力以上に電流が流れることになりブレーカーは安全のために落ちるように設計されています。
例えば、古い炊飯器や電子レンジを使用している場合、内部の配線が経年劣化や使用頻度の高いことでの摩耗により漏電しやすい傾向にあります。
また、ケーブルの破損やコンセントの緩みなど、見えない部分でのトラブルも原因となることがあります。
漏電している可能性が高い場合は、すぐに専門の電気技師に点検を依頼し、必要に応じて修理や交換を行うことが重要です。
漏電は火災や感電のリスクを引き起こすため、早めに対策をしましょう。
2.炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちるときの対処方法
炊飯器と電子レンジを同時に使ったときにブレーカーが落ちたら、どのように対処すればよいのでしょうか？
ここでは、炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちたときの具体的な対処方法を紹介します。
2-1.別々のタイミングで使うようにする
炊飯器と電子レンジを同時に使用するとブレーカーが落ちる問題を防ぐために、最も簡単な対処方法の一つは、これらの家電を別々のタイミングで使うことです。
これにより、一度に使用する電力を減らし、契約アンペア数を超えないようにすることができます。
これを実践するための具体的なポイントを紹介していきます。
炊飯器の後に電子レンジを使う
炊飯器と電子レンジの使用を時間的にずらすために、調理スケジュールを計画的に立てます。
例えば、まず炊飯器でご飯を炊き、その間に他の調理を行い、ご飯が炊けた後に電子レンジを使うというように調整しましょう。
料理の事前準備
料理の一部を事前に準備し、電子レンジを必要とする時間を短縮します。
例えば、食材をあらかじめカットしておく、あるいは前日に一部の料理を作っておくことで、調理時間を効率化できます。
電子レンジを使わない調理方法
どうしても炊飯器を使っている時間が被る場合には、電子レンジに頼らない調理方法で料理を作るようにしましょう。
例えば、フライパンやオーブンを使用して、電子レンジに頼ることなく料理を完成させることも可能です。
このように、別のタイミングで機器を使用することにより、ブレーカーが落ちる問題を回避し、安全に調理を行うことが可能になります。
2-2.別のコンセントに分ける
ブレーカーが落ちる問題を回避するためのもう一つの効果的な方法は、炊飯器と電子レンジを異なるコンセントに接続することです。
家庭内の電気回路は複数のブランチに分かれており、それぞれが独立して一定の電力を供給します。
同じ回路に多くの電力を消費する機器を接続すると、その回路の負担が増大し、ブレーカーが落ちる可能性が高まります。
別のコンセントに分けることで、炊飯器と電子レンジを同時に使用してもブレーカーが落ちるリスクを大幅に減らすことができます。
ただし、安全性を確保するためには、適切なコンセントの選択と正しい方法での延長コードの使用が重要です。
2-3.契約アンペアを上げる
炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちる場合、家庭の電力契約のアンペア数を増やすことで解決できることがあります。
電力契約のアンペア数は、あなたの家庭が同時に使用できる最大電力を決定します。
契約アンペア数を上げることで、炊飯器や電子レンジだけでなく、他の家電も同時に使用できるようになります。
契約アンペア数を増やすことで日常の家事でのストレスを軽減することができます。
具体的な契約の手順
- 現在の契約アンペア数を確認する：まずは、現在の契約アンペア数を電気料金の明細書や電力会社のウェブサイトで確認しましょう。
- 電力会社に問い合わせる：契約アンペア数を上げるには、電力会社に連絡して手続きを行う必要があります。電話やインターネットで簡単に申請できることが多いです。
- ブレーカーの交換が必要になることもある：契約アンペア数を上げる場合、ブレーカーの容量を増やす必要があるため、電気工事士によるブレーカーの交換工事が必要になることがあります。
アンペア数を増やすことは、電力会社に依頼することで比較的簡単に実施できます。
ただしアンペア数を上げることで、基本料金が増加するため家計に負担にならないかをチェックしましょう。
炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちるときのまとめ
炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちる原因
- 消費電力の超過：炊飯器と電子レンジを同時に使用すると、合計の消費電力が家庭の契約アンペアを超えることが原因。
- 漏電の可能性：これまで問題なかった場合に新たにブレーカーが落ちるようになったら、漏電が原因の可能性があります。
炊飯器と電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちる対処方法
- 別のタイミングで使用：炊飯器と電子レンジを同時に使わず、時間をずらして使用。
- 別のコンセントを利用：異なる電気回路にあるコンセントを使って、電力負担を分散。
- 契約アンペアの見直し：家庭の電力契約のアンペア数を上げることで、より多くの電力を同時に利用可能に。
このページでは、炊飯器と電子レンジを同時に使用する際にブレーカーが落ちる原因と、その対処方法を解説しています。
消費電力の管理や適切な電気設備の利用、契約アンペアの見直しによって、この問題を効果的に解決できます。
