カニは、その美味しさだけでなく、健康に良い栄養成分を豊富に含んでいることで知られています。
しかし、具体的にどのような栄養が含まれているのか、どのような健康効果が期待できるのか、詳しく知っている人は少ないかもしれません。
この記事では、カニの栄養成分について詳しく解説し、日常の食事に取り入れるメリットをご紹介します。
1.種類別のカニの栄養成分
カニは美味しく、栄養価も高いシーフードとして知られています。
ここでは、代表的な三種類のカニ、たらばがに(生)、ずわいがに(生)、毛がに(生)の100gあたりの栄養成分について詳しく見ていきましょう。
成分名 | たらばがに(生) | ずわいがに(生) | 毛がに(生) |
エネルギー(kcal) | 56 | 59 | 67 |
水分(g) | 84.7 | 84 | 81.9 |
たんぱく質(g) | 13 | 13.9 | 15.8 |
脂質(g) | 0.9 | 0.4 | 0.5 |
炭水化物(g) | 0.2 | 0.1 | 0.2 |
灰分(g) | 1.8 | 1.6 | 1.6 |
無機質(mg) | |||
ナトリウム | 340 | 310 | 220 |
カリウム | 280 | 310 | 340 |
カルシウム | 51 | 90 | 61 |
マグネシウム | 41 | 42 | 38 |
リン | 220 | 170 | 260 |
鉄 | 0.3 | 0.5 | 0.5 |
亜鉛 | 3.2 | 2.6 | 3.3 |
銅 | 0.43 | 0.35 | 0.47 |
マンガン | 0.03 | 0.02 | 0.03 |
ビタミンE(mg) | 1.9 | 2.1 | 2.2 |
ビタミンB1(mg) | 0.05 | 0.24 | 0.07 |
ビタミンB2(mg) | 0.07 | 0.6 | 0.23 |
ナイアシン(mg) | 2.1 | 8 | 2.3 |
ナイアシン当量(mg) | 4.3 | 10 | 4.5 |
ビタミンB6(mg) | 0.14 | 0.13 | 0.16 |
ビタミンB12(μg) | 5.8 | 4.3 | 1.9 |
葉酸(μg) | 21 | 15 | 13 |
パントテン酸(mg) | 0.65 | 0.48 | 0.41 |
ビオチン(μg) | 4.9 | 3 | – |
ビタミンC(mg) | 1 | Tr | Tr |
食塩相当量(g) | 0.9 | 0.8 | 0.6 |
カニは高タンパクで低カロリーな食品であり、健康や美容に良いとされています。
特に、アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれている点が特徴です。
2.カニの栄養成分とは?五大栄養素を詳しく分析
カニは美味しいだけでなく、健康にも良い成分がたっぷり含まれたシーフードです。
ここでは、カニに含まれる五大栄養素(糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)について詳しく分析していきます。
糖質
カニは糖質が非常に低い食品です。
100gあたりの糖質量はほぼ0.1~0.2gと極めて少なく、ダイエット中の方や糖質制限をしている方にも適しています。
例えば、たらばがに、ずわいがに、毛がにの糖質量はどれも0.2g未満です。
この低糖質量は、血糖値を急激に上げる心配がなく、安心して食べられるポイントとなります。
タンパク質
カニは高タンパク質な食材として知られています。
100gあたりのタンパク質量は、たらばがにが13.0g、ずわいがにが13.9g、毛がにが15.8gと、いずれも高い数値を示しています。
タンパク質は体の構成要素として非常に重要で、筋肉や皮膚、髪の毛の生成に不可欠です。
また、免疫機能の向上やホルモンの生成にも関与しています。
カニは良質なタンパク質源として、成長期の子供や運動をする方におすすめです。
脂質
カニは低脂質であり、100gあたりの脂質量はたらばがにが0.9g、ずわいがにが0.4g、毛がにが0.5gと非常に少ないです。
低脂質な食品は、コレステロール値を気にする方や脂質摂取を控えたい方に最適です。
カニに含まれる脂質は主に不飽和脂肪酸で、心臓病のリスクを減少させる効果も期待できます。
ビタミン
カニには多くのビタミンが含まれています。
特にビタミンB群やビタミンEが豊富です。
ビタミンB12は100gあたり、たらばがにが5.8μg、ずわいがにが4.3μg、毛がにが1.9μg含まれています。
ビタミンB12は赤血球の形成や神経機能の維持に重要です。
ビタミンEも抗酸化作用があり、肌の健康維持や老化防止に役立ちます。
カニに含まれるビタミンE量は、たらばがにが1.9mg、ずわいがにが2.1mg、毛がにが2.2mgです。
ミネラル
カニはミネラルも豊富に含んでいます。
特に亜鉛、銅、カルシウム、マグネシウムが多く含まれています。
亜鉛は100gあたり、たらばがにが3.2mg、ずわいがにが2.6mg、毛がにが3.3mg含まれています。
亜鉛は酵素の働きを助け、免疫機能を向上させる効果があります。
銅も100gあたり、たらばがにが0.43mg、ずわいがにが0.35mg、毛がにが0.47mg含まれており、赤血球の形成や骨の健康に寄与します。
カルシウムやマグネシウムも骨の健康維持に重要です。
カニは、五大栄養素がバランスよく含まれており、健康を維持するために非常に優れた食品です。
低糖質・高タンパク質でありながら、必要なビタミンやミネラルも豊富に含んでいるため、さまざまな健康効果が期待できます。
日々の食事に取り入れることで、健康維持や美容効果を実感できるでしょう。
カニの栄養成分とは?のまとめ
カニは美味しく、健康にも良い成分が豊富に含まれたシーフードです。
以下にカニの栄養成分の重要なポイントをまとめます。
- 低糖質:カニは非常に低糖質で、100gあたり0.1~0.2g程度しか含まれていません。
- 高タンパク質:カニは高タンパク質食品であり、100gあたり13.0~15.8gのタンパク質が含まれています。
- 低脂質:カニの脂質量は非常に低く、100gあたり0.4~0.9gです。
- ビタミン:ビタミンB群(特にビタミンB12)やビタミンEが豊富です。
- ミネラル:カニには亜鉛、銅、カルシウム、マグネシウムが多く含まれています。
カニは低糖質・高タンパク質・低脂質で、ビタミンやミネラルも豊富に含むため、健康維持や美容に最適な食品です。
日々の食事に取り入れることで、多くの健康効果を期待できます。