振袖を着る際に気になるのは、寒さ対策や適切なインナー選びではないでしょうか？特に冬場に振袖を着るとき、冷え対策は重要です。
この記事では、振袖の中に着るべきインナーについて詳しく解説し、防寒対策に役立つおすすめのアイテムもご紹介します。
1.振袖の中に着るものとは？
振袖を着る際には、いくつかの基本的なアイテムを重ね着することで、美しいシルエットと快適さを保つことができます。
まず、振袖の下には「肌襦袢」と「長襦袢」を着用します。
肌襦袢は直接肌に触れる下着で、汗を吸収し、振袖を清潔に保ちます。
一般的には、綿や絹などの天然素材が好まれます。
長襦袢は、振袖と肌襦袢の間に着るもので、振袖の美しいラインを作り出すための重要な役割を果たします。
上半身のインナー
振袖を着る際の上半身のインナーは、美しいシルエットを保ちながら、快適さと防寒性を兼ね備えることが求められます。
以下は、振袖の下に着用する上半身のインナーについての具体例です。
肌襦袢
振袖の直下に着る基本のインナーです。綿や絹で作られており、汗を吸収し、肌触りが良いのが特徴です。
肌襦袢は、振袖を清潔に保つ役割も果たします。
長襦袢
肌襦袢の上に着るもので、振袖のシルエットを整え、滑らかに着付けるための重要なアイテムです。
長襦袢の袖や襟元は、振袖から見えるため、見た目も重視されます。
ヒートテック素材のインナー
冬場の寒さ対策として、薄手のヒートテックインナーが便利です。
暖かさを保ちつつ、振袖のシルエットを崩しません。
特に、首元や袖口が目立たないデザインのものが適しています。
補正具
体のラインを整えるための補正具も使用されます。
腰紐や帯板、帯枕などがこれに当たります。
これらはインナーではありませんが、上半身のシルエットを整えるために欠かせないアイテムです。
下半身のインナー
振袖の下半身のインナーも、上半身と同様にシルエットと快適さを両立させることが重要です。
以下は、振袖の下に着用する下半身のインナーについての具体例です。
裾除け
肌襦袢とセットで使われることが多い裾除けは、腰から下を覆うスカート状のインナーです。
振袖を汚さず、動きやすさを保ちます。
ステテコ
裾除けの代わりに着用することがあるステテコは、パンツ型のインナーで、防寒性に優れています。
冬場には特に重宝されます。
ヒートテック素材のタイツやレギンス
寒い季節には、薄手のヒートテックタイツやレギンスを着用することで、暖かさを保ちながら振袖のシルエットを損なわずに済みます。
これらは足元までカバーし、冷えを防ぎます。
足袋用のインナーソックス
足袋の中に履く薄手のソックスも、寒さ対策に有効です。
ウールやフリース素材のものが一般的です。
これらのアイテムをうまく組み合わせることで、冬の寒さの中でも快適に振袖を楽しむことができます。
また、インナー選びの際には、薄手であることと、振袖の美しいラインを保てることを重視することがポイントです。
どのアイテムも、振袖を美しく着こなすためのサポートとして重要な役割を果たしますので、自分の体質や気温に合わせて適切なものを選びましょう。
2.振袖の下に着るものを選ぶときの注意点
振袖を美しく着こなすためには、下に着るインナーの選び方が非常に重要です。
特に注意すべきポイントとして、以下の点があります。
インナーが衿と衣紋から見えないものを選ぶ
振袖の上品さを保つためには、インナーが衿や衣紋から見えないようにすることが重要です。
これは全体のシルエットを美しく見せるだけでなく、清潔感やきちんとした印象を与えるためにも欠かせません。
具体的な対策としては以下の点があります。
・インナーの衿元のデザイン
インナーの衿元が浅いものを選ぶか、または衿元がしっかりと隠れるデザインのものを選ぶと良いでしょう。
特にヒートテックインナーなどは、UネックやVネックタイプを選ぶと、着物の衿元から見えにくくなります。
・色選び
白や肌色など、振袖の衿元から見えても目立ちにくい色のインナーを選ぶことも一つの方法です。
インナーが着物の袖口から見えないものを選ぶ
振袖の袖口からインナーが見えてしまうと、美しいラインが崩れてしまいます。
これを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
・インナーの袖丈
振袖の袖丈に合わせて、インナーの袖丈が短いものを選ぶか、袖口が締まっているデザインのものを選びましょう。
例えば、ヒートテックの七分袖や五分袖のインナーは、袖口から見えにくくて便利です。
・袖口の処理
長袖のインナーを着用する場合、袖口を折り返して袖丈を調整する方法もあります。
このとき、インナーが滑らない素材であることが重要です。
その他の注意点
- 薄手の素材を選ぶ：厚手のインナーは振袖のシルエットを崩してしまうことがあります。
- 薄手で保温性の高い素材を選ぶことで、美しいラインを保ちながら暖かさも確保できます。
静電気対策：冬場は静電気が発生しやすくなります。
静電気防止加工が施されたインナーを選ぶことで、着心地が向上し、振袖の動きもスムーズになります。
振袖の下に着るインナーは、ただ防寒対策としてだけでなく、全体の美しさや着心地にも大きく影響します。
これらの注意点を押さえたインナー選びをすることで、より快適で美しい振袖姿を実現することができます。
特に成人式や結婚式など、大切なイベントで振袖を着る際には、細部まで気を配ることで、完璧な装いを楽しむことができるでしょう。
振袖の中に着るものは？冬の防寒対策におすすめのインナーは？のまとめ
振袖の中に着る基本のアイテム
- 肌襦袢：汗を吸収し、振袖を清潔に保つ。
- 長襦袢：振袖のシルエットを整えるために重要。
冬の防寒対策インナー
- ヒートテック素材のインナー：薄手で保温性が高く、振袖のシルエットを崩さない。
- 腹巻き：腰回りを暖かく保つ。
- 足袋用の防寒アイテム：ウールやフリース素材の足袋やインナーソックスで足元を温める。
- 襟巻きやショール：外出時に首元を暖かく保つ。
これらのポイントを押さえたインナー選びで、冬の寒さの中でも快適に振袖を着こなせます。
特に成人式や結婚式などの大切なイベントでは、見た目も着心地も完璧に整えて、美しい振袖姿を楽しみましょう。
