あなたの愛用するボクシンググローブは、トレーニングの重要な道具です。
しかし、正しいメンテナンス方法を知らなければ、その性能は徐々に低下してしまいます。
この記事では、ボクシンググローブのメンテナンス方法として、洗い方や乾かし方、消臭の方法などについて具体的な方法を紹介します。
この記事を読むことでグローブの寿命を延ばし、最適な状態でトレーニングができるようになります。
1.ボクシンググローブの汚れの落とし方
ボクシンググローブは、汗や汚れがあると劣化するスピードが速まることがあります。
この章では、グローブを長持ちさせるための適切なクリーニング方法を詳しく解説します。
- グローブの外をキレイにする
- グローブの中をキレイにする
- グローブを皮用のクリームを塗って滑らかにする
- 洗濯機で丸洗いや水洗いは基本的にNG
1-1.グローブの外をキレイにする
ボクシンググローブの外側は、汗や汚れが最も付着しやすい部分です。
効果的な清掃方法で、グローブの外観と機能性を保持しましょう。
乾いた布で拭く
トレーニング後、まずは乾いた布で表面の汗や汚れを拭き取ります。
これはグローブの素材を傷めることなく、表面の汚れを除去する最も基本的なステップです。
中性洗剤を使用
水に少量の中性洗剤を混ぜ、柔らかい布につけてグローブの外側を優しく拭きます。
中性洗剤は素材を傷めにくく、汚れを効果的に取り除きます。
水分を拭き取る
洗剤を使った後は、すぐに湿った布で洗剤を拭き取り、その後乾いた布で水分をしっかりと除去します。
これにより、洗剤の残りがグローブを傷めるのを防ぎます。
1-2.グローブの中をキレイにする
ボクシンググローブの内部は、汗や湿気が溜まりやすくニオイの大きな元になります。
内部の清潔を保つことで、臭いの発生を抑え、快適な使用することができます。
抗菌スプレーの使用
グローブの内部には、抗菌・消臭効果のあるスプレーを使用すると良いでしょう。
これにより、バクテリアの増殖を抑え、臭いの原因となる菌の繁殖を防ぐことができます。
乾燥剤や新聞紙の利用
グローブの中に乾燥剤や丸めた新聞紙を入れることで、内部の湿気を吸収し、早く乾燥させることができます。
これは特に湿度の高い日や激しいトレーニングの後に有効です。
定期的な清掃
グローブの内部も定期的に清潔にすることが重要です。
柔らかい布を少量の水または消臭スプレーで湿らせ、内部を優しく拭き取りましょう。
これらの手順により、グローブの内部を清潔に保つことができ、長期間快適に使用することが可能になります。
1-3.グローブを皮用のクリームを塗って滑らかにする
ボクシンググローブの表面を長持ちさせ、柔軟性を保つためには、革用のクリームを適切に使用することが重要です。
このプロセスは、グローブの素材を保護し、耐久性を向上させます。
適切なクリームを選ぶ
革用クリームを選ぶ際は、グローブの素材に合ったものを選びましょう。
水分を多く含むクリームは避け、革を柔らかくし、保護するタイプを選びます。
クリーニング後に塗る
グローブを清掃して乾燥させた後に、革用クリームを薄く均一に塗布します。
乾燥した布かスポンジを使用し、クリームが均等になるように優しく塗り込みます。
余分なクリームを拭き取る
クリームを塗った後、数分間放置して革に浸透させます。
その後、乾いた布で余分なクリームを優しく拭き取ります。
1-4.洗濯機で丸洗いや水洗いは基本的にNG
ボクシンググローブを洗うときには、洗濯機での丸洗いや水洗いを避けることが重要です。
これらの方法は、グローブの素材にダメージを与えやすいので、グローブの劣化が早まります。
以下に、水洗いや洗濯機がNGである理由を詳述します。
素材の損傷
洗濯機の強い回転や水洗いは、革や合成素材のグローブにダメージを与え、素材の劣化を早めます。
特に革製のグローブは水分に敏感で、変形や割れの原因となり得ます。
内部構造の破損
グローブの内部は複雑な構造をしており、洗濯機による激しい動きは、内部のパッドや縫製部分を破損させる恐れがあります。
ただ、すでに穴が空いている、傷がついているなどの場合でなければ大きな劣化はしません。
多少劣化スピードが早くなっても、手っ取り早くグローブを洗いたいという場合には洗濯機を使うのも1つの手段です。
洗濯機で洗う場合には、洗濯ネットに入れることでダメージを軽減することができます。
2.ボクシンググローブの乾かし方
ボクシンググローブの適切な乾燥は、長持ちさせるために不可欠ですが、間違った乾かし方をしてしまうと、グローブを傷めることもあります。
そこでここではグローブを効率的かつ安全に乾燥させるためのポイントを紹介していきます。
- 新聞紙を中に詰める
- 風通しのいいところに干しておく
- 直射日光を避ける
- 急いでいるときはドライヤーを使う
2-1.新聞紙を中に詰める
ボクシンググローブを効率的に乾かすための最もシンプルで効果的な方法の一つが、新聞紙を使用することです。
この方法は、グローブ内部の湿気を吸収し、悪臭の発生を抑制するのに役立ちます。
新聞紙を用意する
使い古した新聞紙を数枚用意します。
新聞紙は湿気を吸収する能力が高く、また手に入りやすいのが特長です。
新聞紙を丸める
新聞紙を手で丸め、グローブの内部に合うサイズにします。
このとき、あまり固く丸めすぎないように注意してください。
適度な密度が、最適な湿気吸収を促します。
グローブの内部に挿入
丸めた新聞紙をグローブの内部に挿入します。
新聞紙がグローブの隅々まで届くようにし、内部全体に均等に配置します。
2-2.風通しのいいところに干しておく
ボクシンググローブを適切に乾燥させるためには、風通しの良い場所で干すことが重要です。
この方法は、グローブ内部の湿気を効果的に除去し、臭いの発生を防ぐのに役立ちます。
適切な場所を選ぶ
グローブを乾燥させる際は、空気が流れる風通しの良い場所を選びます。
屋内であれば窓の近くや、屋外であれば日陰の風が通る場所が理想的です。
グローブを開く
乾燥させる際には、グローブをできるだけ開いて、空気が内部に流れやすくします。
これにより、グローブ内部の湿気が早く蒸発し、乾燥が促進されます。
2-3.直射日光を避ける
ボクシンググローブを乾かす際、直射日光の避け方は特に注意が必要なポイントです。
直射日光はグローブの素材を傷め、色あせや劣化を早める原因となり得ます。
以下に、直射日光を避けながら効果的に乾燥させる方法を解説します。
日陰で干す
グローブを乾かす際は、日陰のある風通しの良い場所を選びます。
屋外であれば、建物の影や木陰など、直射日光が当たらない場所が理想的です。
室内での乾燥
屋内で乾かす場合も、直射日光が入らない部屋や、カーテンで光を遮ることができる窓辺が適しています。
室内の風通しを良くするために、扇風機を使用するのも一つの方法です。
素材への配慮
特に革製のグローブは、直射日光によって硬化しやすいため、細心の注意が必要です。
合成素材のグローブも、色褪せや強度の低下を避けるために、直射日光を避けることが望ましいです。
2-4.急いでいるときはドライヤーを使う
時間がないときにボクシンググローブを早く乾燥させる方法として、ヘアドライヤーの使用が効果的です。
ただし、一部に集中させ高温にさせてしまうとグローブを傷める可能性があるため、注意が必要です。
低温設定を使用
ヘアドライヤーを使用する際は、必ず低温設定にしましょう。
高温はグローブの素材を傷める原因となります。
一定の距離を保つ
グローブから一定の距離(約15~20センチメートル)を保ちながら、ドライヤーを動かしつつ風を当てましょう。
これにより、熱が均一に分散され、局部的な熱損傷を防ぐことができます。
3.ボクシンググローブの消臭方法
激しいトレーニングの後のボクシンググローブは、汗による不快な臭いが発生しやすいものです。
この章では、グローブの嫌な臭いを効果的に取り除く方法を紹介します。
- グローブの中に重曹を入れる
- 脱臭剤を使う
- グローブの中に消臭・殺菌スプレーをかける
3-1.グローブの中に重曹を入れる
ボクシンググローブの消臭には、手軽で効果的な重曹が非常に有効です。
重曹は自然な消臭剤であり、悪臭の原因となるバクテリアの成長を抑制する性質を持っています。
以下のステップで、グローブの臭いを効果的に取り除くことができます。
重曹を用意する
重曹はスーパーマーケットやドラッグストアで容易に入手できます。
食品用と同じもので構いません。
適量を振りかける
グローブの内部に直接重曹を少量振りかけます。
重曹は湿気と接触すると反応し、消臭効果を発揮します。
一晩放置する
重曹を振りかけたグローブを一晩放置します。
これにより、重曹が湿気を吸収し、臭いを中和します。
重曹を取り除く
翌日、グローブの内部を振ったり、軽く叩いて余分な重曹を取り除きます。
必要に応じて、掃除機の細いノズルを使って内部を吸引するのも良い方法です。
3-2.脱臭剤を使う
ボクシンググローブの消臭に脱臭剤を使用することは、迅速かつ効果的な方法です。
市販されている多くの脱臭剤は、グローブの悪臭を除去し、フレッシュな香りを提供します。
以下の手順で脱臭剤の使用を最大限に活かしましょう。
適切な脱臭剤を選ぶ
スポーツ用品や靴用の脱臭剤が、ボクシンググローブにも適しています。
それらは通常、強力な消臭効果と安全性を兼ね備えています。
1日放置する
脱臭剤を使った後、1日グローブを放置して、脱臭剤が効果を発揮するのを待ちます。
この時間が脱臭剤の成分が臭いの元となるバクテリアに作用するため重要です。
3-3.グローブの中に消臭・殺菌スプレーをかける
ボクシンググローブの内部に消臭・殺菌スプレーを使用することは、臭いの原因となるバクテリアを効果的に減少させると同時に、悪臭を取り除くのに効果的な方法です。
適切に使用することで、グローブを清潔に保ち、快適なトレーニング環境を維持することができます。
適切なスプレーを選ぶ
スポーツ用品専用の消臭・殺菌スプレーを選びます。
これらは、安全かつ効果的にバクテリアを減少させるために特別に設計されています。
グローブの内部に均等にスプレー
グローブの指の間や手首の部分など、内部の全ての部分にスプレーを均等に行います。
特に汗を多く吸収する部分には、しっかりとスプレーしましょう。
十分に乾燥させる
スプレーした後は、グローブを風通しの良い場所に置き、完全に乾燥させます。
完全に乾燥させることで、スプレーの効果が最大限に発揮されます。
安全性の確認
使用するスプレーが皮膚に安全であることを確認します。
特に敏感肌の人は、スプレーの成分をチェックしておくことが重要です。
ボクシンググローブのメンテナンス方法まとめ
ボクシンググローブの汚れの落とし方:
- 外側の清掃: 乾いた布で汗や汚れを拭き、中性洗剤を用いて優しく洗う。
- 内部の清掃: 抗菌スプレーや乾燥剤を使用して湿気と臭いを管理。
- 皮革用クリーム: グローブの外側にクリームを塗り、柔軟性を保持。
- 水洗いNG: 洗濯機や水洗いはグローブの素材を傷めるため避ける。
ボクシンググローブの乾かし方:
- 新聞紙: 内部に詰めて湿気を吸収。
- 風通し: 風通しの良い場所で干し、湿気を逃がす。
- 直射日光を避ける: 素材の損傷を防ぐため日陰で乾燥。
- 急いでいる時: ドライヤーの低温設定を使用して乾燥。
ボクシンググローブの消臭方法
- 重曹: グローブの中に振りかけて一晩放置し、消臭。
- 脱臭剤: 効果的なスプレーを使用して臭いを除去。
- 消臭・殺菌スプレー: グローブ内にスプレーして臭いとバクテリアを管理。
このまとめにより、ボクシンググローブの適切なメンテナンス方法を簡単に理解し、長期間にわたってグローブを最良の状態に保つための基本的なケアが実践できます。