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着物の臭い取りの方法!陰干しや浴室乾燥機など

着物の臭い取り

お気に入りの着物をタンスから取り出したとき、思わず鼻をつく嫌な臭いに困ったことはありませんか?

湿気や長期保管によって、着物には独特の臭いが染みついてしまうことがよくあります。

しかし、ご安心ください。

本記事では、着物にこびりついた臭いを効果的に取り除く方法を詳しく解説します。

1.着物の臭い取りの方法

着物の臭い取りは、見た目の美しさを保つためにも重要なケアのひとつです。

しかし、どの方法が効果的なのか分からず、困ったことはありませんか?

ここでは、簡単にできる方法を具体的にご紹介します。

1-1.陰干しで風を通す

着物の臭い取りの基本は、まず陰干しをして風を通すことです。

湿気や湿った空気が原因で発生するカビ臭や保管臭を取り除くためには、新鮮な空気をたっぷりと通すことが効果的です。

以下の手順で陰干しを行いましょう。

陰干し場所の選定

直射日光の当たらない風通しの良い場所を選びます。

直射日光に当たると、着物の生地が日焼けして色あせる可能性があるため、避けるようにしましょう。

着物の広げ方

着物をハンガーにかけ、できるだけ広げた状態で干します。

肩部分がしっかりと支えられるような専用の着物ハンガーを使うと、形崩れを防ぐことができます。

風が通りやすいように、適度にスペースを空けて干すことが大切です。

密集して干すと風が通らず、効果が半減してしまいます。

干す時間帯

朝から午前中の比較的湿度が低い時間帯に干すのが理想的です。

夜間や湿度の高い時間帯は避けましょう。

干す時間

数時間から半日程度を目安に干します。

長時間干し過ぎると生地が硬くなる場合があるため、注意が必要です。

急いで臭いを取りたい場合

着物の表と裏を交互に陰干しすると、より効率的に臭いが取れます。

例えば、午前中は表を、午後は裏を干すなど、半日ずつ向きを変える方法です。

陰干しで風を通すことは、着物の臭い取りの基本かつ最も手軽な方法です。

定期的に風を通すことで、臭いの発生を予防することもできるので、ぜひ実践してみてください。

1-2.アイロンのスチームを当ててから干す

アイロンのスチームを活用することで、着物にこびりついた臭いを効果的に取り除くことができます。

スチームの高温と湿気が繊維の奥に浸透し、臭いの元を分解するため、特に頑固な臭いには効果的です。

以下の手順でアイロンのスチームを使い、その後陰干しを行いましょう。

アイロンの準備

スチーム機能付きのアイロンを用意します。

水を入れ、スチームがしっかり出る状態に設定しましょう。

アイロン台には、着物専用の当て布を敷いておくと、直接アイロンが着物に触れるのを防ぎ、ダメージを軽減できます。

スチームを当てる

アイロンを着物に軽く当てながら、スチームを全体にまんべんなく当てます。

特に臭いが強い部分には、スチームを多めに当てると効果的です。

アイロンを動かす際は、生地を傷めないように優しく滑らせるようにしましょう。

スチームを当てる際の温度設定は、中温以下を推奨します。

スチーム後の陰干し

スチームを当てた後は、すぐに風通しの良い場所で陰干しを行います。

湿気を含んだ着物をしっかり乾かすためにも、広げて干すことが重要です。

アイロンで温められた繊維が乾くことで、臭いが一層取り除かれます。

着物全体のスチーム

例えば、特にカビ臭や長期保管による臭いが気になる場合、着物全体にスチームを当てた後、広い場所で一日陰干しします。

これにより、繊維内部までしっかりと風が通り、臭いを効率的に除去できます。

部分的なスチーム

着物の襟や袖口など、特に臭いが気になる部分だけにスチームを重点的に当てることも可能です。

その後、部分的に乾かすために、干す際にその部分がよく風に当たるように工夫します。

アイロンのスチームを利用することで、着物の臭いを効果的に取り除くだけでなく、シワ取りの効果も期待できます。

正しい手順で行うことで、大切な着物を清潔に保ち、快適に着ることができるでしょう。

1-3.ドライヤーを使う

ドライヤーを使って着物の臭いを取る方法は、手軽に行える上に、特に臭いが部分的に気になる場合に非常に有効です。

ドライヤーの熱風を利用して、臭いの元となる湿気やカビを飛ばすことができます。

以下の手順でドライヤーを使った臭い取り方法を説明します。

ドライヤーの準備

ドライヤーを用意し、温風モードに設定します。

高温すぎると着物の生地が傷む恐れがあるため、中温程度に設定することをおすすめします。

必要であれば、ドライヤーの先端にノズルを取り付け、風の流れを集中させるようにします。

対象部分の選定

臭いが特に気になる部分を確認します。

襟元、袖口、裾など、汗や湿気が溜まりやすい部分が臭いの発生源になりやすいです。

ドライヤーの当て方

着物の対象部分にドライヤーを10?20センチ離して当てます。

直接風が当たることで、湿気を効果的に飛ばし、臭いの元を取り除きます。

一箇所に長時間当てると生地が傷む可能性があるため、一定の距離を保ちながらまんべんなく動かすことが重要です。

全体への適用

部分的な臭いが取れたら、必要に応じて着物全体にドライヤーを当てることも可能です。

特に、臭いが全体に広がっている場合は、着物全体にドライヤーの温風を当ててから陰干しすることで、より効果的に臭いを取り除くことができます。

部分的な臭い取り

例えば、着物の袖口に強い臭いがある場合、ドライヤーを当ててからすぐにその部分を広げて風通しの良い場所で干すと、臭いがしっかり取れます。

急ぎの対策

着物を着る直前に臭いが気になった場合、ドライヤーで数分間臭いの気になる部分に温風を当てると、一時的に臭いを軽減できます。

その後、外出先で陰干しできる場所を見つけて対応すると良いでしょう。

ドライヤーを使った臭い取り方法は、手軽で即効性があるため、急な対策が必要な時にも便利です。

正しい方法で行えば、着物を傷めずに効果的に臭いを取り除くことができますので、ぜひ試してみてください。

1-4.浴室乾燥機を使う

浴室乾燥機を使う方法は、着物全体に均一に風を当てることができ、効果的に臭いを取り除く手段です。

特に、湿気によるカビ臭や長期間の保管による臭いに対して有効です。

以下の手順で浴室乾燥機を使った臭い取り方法を説明します。

浴室の準備

浴室を清掃し、ホコリや汚れを取り除いてから使用します。

これにより、着物が再度汚れるのを防ぎます。

浴室乾燥機が正常に作動することを確認し、必要に応じてフィルターの掃除を行います。

着物の吊るし方

浴室の乾燥用ハンガーに着物を広げて吊るします。

着物専用のハンガーを使うと、肩の部分がしっかりと支えられ、形崩れを防げます。

着物がシワにならないように、広げて吊るすことが重要です。

また、複数の着物を吊るす場合は、適度な間隔をあけて風通しを良くします。

乾燥機の設定

浴室乾燥機を適切な温度と時間に設定します。

高温過ぎると生地が傷む可能性があるため、中温から低温で乾燥させるのが理想的です。

乾燥時間は、着物の厚さや湿気の程度により異なりますが、通常は1~2時間程度を目安に設定します。

乾燥後の確認

乾燥が終わったら、着物を取り出し、臭いが取れているか確認します。

必要であれば、再度乾燥機にかけるか、風通しの良い場所で陰干しを行います。

梅雨時期の利用

梅雨時期は湿気が多く、着物がカビ臭くなりやすいです。

この時期には、浴室乾燥機を使って定期的に着物を乾燥させることで、カビの発生を防ぎ、臭いを取り除くことができます。

急な対策が必要な場合

急に着物を使用する予定ができた際に、臭いが気になる場合は、浴室乾燥機で短時間(1時間程度)乾燥させることで、臭いを軽減できます。

その後、必要に応じてドライヤーで部分的に臭いを取り除くと効果的です。

浴室乾燥機を使う方法は、家の中で手軽に実施できるため、忙しい方や天候に関係なく着物をケアしたい方にとって非常に便利です。

正しい方法で行えば、大切な着物を清潔に保ち、快適に着ることができますので、ぜひ試してみてください。

1-5.どうしてもダメならクリーニングに出す

家庭でできる臭い取りの方法を試しても、どうしても臭いが取れない場合には、プロのクリーニングに出すことを検討しましょう。

専門的な知識と設備を持つクリーニング店は、頑固な臭いを取り除くための最終手段として頼りになります。

以下のポイントを参考に、クリーニングに出す際の手順と注意点を確認しましょう。

クリーニング店の選定

着物専門のクリーニング店を選びましょう。

一般のクリーニング店では、着物の繊細な生地に対する取り扱いに不慣れな場合があるため、専門店が安心です。

インターネットの口コミやレビューを参考に、信頼できる店舗を選びましょう。

クリーニング店に持ち込む前の準備

着物の状態を確認し、シミや汚れの場所をチェックしておきます。

クリーニング店に持ち込む際に、臭いの原因となっている部分や特に気になる箇所を伝えると効果的です。

着物に付属する帯や小物も一緒にクリーニングに出す場合は、それぞれのアイテムの状態も確認しておきます。

クリーニングの依頼

クリーニング店に持ち込んだ際に、着物の素材や種類、臭いの原因や発生場所を詳しく説明します。

これにより、適切な処置を施してもらえます。

特に強い臭いがある場合は、消臭処理を追加で依頼することもできます。

店舗によっては、オゾン消臭や特殊な洗浄技術を用いる場合もあります。

クリーニング後の確認

クリーニングから戻ってきた着物は、すぐに状態を確認しましょう。

臭いが完全に取れているか、シミや汚れがしっかりと落ちているかをチェックします。

万が一、臭いが残っている場合や仕上がりに満足できない場合は、クリーニング店に再度相談し、再処理を依頼することができます。

カビ臭や湿気の臭いが取れない場合

長期間保管していた着物がカビ臭くなってしまった場合、家庭での対応が難しいことがあります。

プロのクリーニング店では、カビ臭専用の処理を施してもらえるため、再び着用できる状態に戻せます。

重要な行事前のケア

結婚式や成人式など、特別な日に着用する予定の着物は、事前にプロのクリーニングに出しておくと安心です。

特に重要な行事の前には、完璧な状態で着用できるよう、専門店でのクリーニングをおすすめします。

どうしても家庭でのケアでは解決できない場合、クリーニングに出すことで大切な着物を長持ちさせることができます。

適切なクリーニングを行うことで、着物の美しさと快適さを保ち、特別な日に安心して着用することができるでしょう。

2.着物の臭い取りにファブリーズはNGな理由

着物の臭い取りにファブリーズなどの消臭スプレーを使うことは、一見簡単で効果的に思えますが、実際には避けた方が良い理由がいくつかあります。

ここでは、ファブリーズが着物に適さない理由を詳しく説明します。

繊維へのダメージ

着物の生地は非常に繊細で、シルクや絹などの高級素材が多く使用されています。

ファブリーズの成分がこれらの繊維にダメージを与え、生地を劣化させる可能性があります。

特にアルコールや化学成分が含まれている場合、シミや変色の原因となります。

臭いの一時的なマスキング:

ファブリーズは臭いの元を化学的に中和することもありますが、多くの場合、臭いを一時的にマスキングするだけです。

根本的な原因を解決しないため、時間が経つと臭いが再発することがあります。

特に、着物のように繊維の奥深くに臭いが染み込んでいる場合、効果が持続しません。

湿気の問題

ファブリーズはスプレーすることで湿気をもたらします。

湿気が残ったままだと、着物がカビやすくなる原因となります。

特に、着物は湿気に弱く、湿気が繊維に残ることで臭いがさらに悪化する可能性があります。

化学物質の影響

ファブリーズには化学物質が含まれており、これらが着物の繊維に残ると、長期間にわたって生地に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に高価な着物や家宝として受け継がれているものにとって、化学物質の影響は深刻です。

シミの発生

ファブリーズを直接スプレーした結果、シミが発生したケースがあります。

特に薄い色の着物では、目立つシミになりやすく、元に戻すのが難しいことがあります。

臭いの再発

一時的にファブリーズで臭いを消しても、保管中に臭いが再発することがあります。

特に、長期間保管する着物には、根本的な解決が必要です。

着物の臭い取りの方法のまとめ

着物の臭い取りは、着物の美しさと快適さを保つために重要です。

以下に、家庭で実践できる効果的な方法をまとめました。

1. 陰干しで風を通す

  • 方法: 直射日光を避け、風通しの良い場所で広げて干す。
  • ポイント: 着物専用のハンガーを使用し、肩部分がしっかり支えられるようにする。午前中の湿度が低い時間帯に数時間干す。

2. アイロンのスチームを当ててから干す

  • 方法: スチーム機能付きアイロンで着物にスチームを当て、その後陰干しする。
  • ポイント: アイロンの温度は中温以下に設定し、スチームを当てた後は風通しの良い場所でしっかり乾かす。

3. ドライヤーを使う

  • 方法: ドライヤーの温風を臭いが気になる部分に当てる。
  • ポイント: ドライヤーは10~20センチ離して使用し、一箇所に集中せず全体にまんべんなく当てる。

4. 浴室乾燥機を使う

  • 方法: 清潔な浴室で着物を広げて吊るし、浴室乾燥機を使用して乾燥させる。
  • ポイント: 中温から低温で設定し、1~2時間程度乾燥させる。湿気を完全に取り除くことが重要。

5. どうしてもダメならクリーニングに出す

  • 方法: 着物専門のクリーニング店に依頼する。
  • ポイント: 信頼できる店舗を選び、臭いや汚れの原因を詳しく伝える。

消臭処理や特殊な洗浄技術を利用することも可能。

これらの方法を試して、大切な着物を快適に保ちましょう。

適切なケアを行うことで、着物の美しさを長く楽しむことができます。